第2章 銀色のカラス
2時間後
4人は島中を探し、島にいる情報屋にもシルバークロウを尋ねたが情報がまったく掴めなかった。
「キャプテン…これだけ探してもいないならもう…」
シャチがポツリとつぶやく言葉にローは舌打ちをする。
(確かに…あと探す場所もないなら既に発った可能性が高い…)
元々島を移動している可能性が高い存在。
ローはため息をつくと振り返り後ろの3人を見る。
「仕方ねぇ、また次の島で…」
そう言いかけた瞬間。
「諦めていいの?」
背後で女性の声が聞こえ、ローは声がした方を見る。
そこには銀色の髪に黒いサングラス、黒いシャツとショートパンツ、足は黒いブーツを身ににつける小柄な女性が立っていた。
「誰だお前は」
「ふふふ。探し物を諦めていいの?トラファルガー・ロー」
名乗る前よりローの名前を言った女。
ローは警戒を強めながら女をにらむ。
「質問に答えろ、お前は何者だ」
「…貴方が探していたものと言ったらどうする?」
クスクス笑いながら女はサングラスを外す。
ローを見つめる真紅の瞳。
「はじめましてハートの海賊団。私は情報屋…シルバークロウよ」