第7章 シャボンが舞う島、羽を休める鶴
ロー達は事前にリオが張っていた水鏡のおかげで爆発には巻き込まれずに済んだ。
「リオ!!」
ローは力が入らない身体を無理矢理動かそうとした時、ローの両手首を覆っていた海水の水玉と水鏡が消える。
そして土煙が消えていき、5人の前に現れたのは
地面に倒れるリオとローブが無くなり頭と左腕から血を流しながらもその場に立つクレインだった。
「自爆か…詰めが甘い…」
クレインが足を上げ、リオに向かって足を下ろそうとする。
「ROOM」
その瞬間、ローが能力で円を発生させる。
「シャンブルズ」
リオに下ろされようとしていた足はローの刀が受け止めていた。
「ほう、オペオペの実の能力か…」
クレインがそう言い、ローと距離を取ると先ほどローがいた場所を見る。
そこにはベポに抱かれた傷だらけのリオがいた。
「お前ら!先に行け!リオの治療が優先だ!」
「あ、アイアイキャプテン!」
4人はリオを連れて走り、その場にはクレインとローが残る。
「先ほどの攻撃…武装色の覇気でこの程度で済んだが…とんでもない攻撃を思いついたもんだ。」
あの爆発の瞬間、クレインは全身を武装色で硬化し爆発に耐えていたのだ。
ローはクレインを睨み、刀の切っ先を向ける。
「てめぇを許さねぇ…だが、俺はお前に用がある。四皇専門のオルニス…クレイン」
「なんだ?四皇の情報でも欲しいのか?」
「……俺が欲しい情報は」