第17章 初めてのデート
夕方、2人は船に戻りクルー達と共に酒場を貸し切って宴をしていた。
普段はお酒を飲まないリオもローの隣でビールを飲んでいた。
「はぁぁ…ビールうまぁ…」
「おやじくせぇ」
クククッと笑うローにリオはだって美味しいもんとつまみのおかずを食べながら言う。
「リオ見た目はカクテルとか甘いの飲みそうなのにまずビールだったもんね」
「まずはビールでしょ~。その後に度数強いやつとか飲む」
ケラケラ笑いながらビールを飲むリオ。
「リオかなり飲んでいるけど酒に強いのか?」
ビールをまるで水のように飲むリオを見てペンギンがそう尋ねる。
「まぁ強い方かな…情報引き出すのに相手潰すギリギリまで飲む事多いし…」
「お前今まで何人潰してきたんだ」
「3桁…いや4桁?情報出したがらない奴は問答無用で飲み比べで潰してきたし…でも最初は弱かったよ?クレインから酒に強くなれって言われて1週間寝る以外はお酒飲まされ続けたんだよ。今思えば死んでもおかしくなかったわあれ…」
昔の事を思い出しリオは遠い目をしている。
それを聞いたペンギンがお疲れと言って新しいビールを渡す。
「まぁ今じゃ困らないけどね。昔巨人族と対決して潰した」
「マジか…」
「リオ化け物だ…」
自分の何十倍、何百倍もデカい巨人族に酒の量で勝ったリオ。
彼女の肝臓の力にハートの海賊団全員が言葉を失った。
「……いくら平気でも飲みすぎるなよ」
「はーい」
リオが手に持っているビールを一口飲んだ時だった。