第17章 初めてのデート
シャインアイランドを出て約1カ月。
ハートの海賊団は大きめの島に着き港に船を停泊させていた。
「久々のデカい島だ。調達できるものは全部調達。シャチ
とペンギンは医療道具調達を頼む」
「「「了解しました」」」
「ベポは船番を頼む」
「アイアイキャプテン!」
「船長はどうするんすか?」
シャチがローにそう尋ねる。
「俺は調べ物があるから船長室に籠る」
「「「ええええぇぇぇ!!!!」」」
ローの言葉にリオ以外のクルーが叫ぶと各々ブーイングが出る。
「リオとデートしてきてくださいよ!」
「せっかくくっついたんだから!」
「籠るの禁止!」
クルーのブーイングにため息を付きつつわかったと答えるとリオを見る。
今日は情報屋稼業を休む予定だった為、読書日和と思っていたのだが先ほどの様子から無理のようだ。
「つなぎから着替えてこい」
「デートっぽい服着て来いよリオー!」
「はいはい」
リオは船内に向かい、船長室に入る。
そのまま物置に入るとクローゼットを開ける。
「デートっぽいかぁ…それならこれかなぁ…」
そう言って取り出した一枚の服。
シャンクスの元にいた時にTシャツやタンクトップにジーンズ姿のリオにたまには女の子の服を着ろと無理矢理渡されて一度も着なかった水色に縦の白いストライプが入ったオープンショルダーワンピース。
リオはそれに着替える。
「あと靴はこっち…バッグと帽子はこれ…かな」
ワンピースと同様、小物類も全てシャンクスから贈られていたので靴はヒールが低い白いサンダル。鍔が広めの麦わら帽子に麦わら帽子と色が似た籠バック。