第13章 明かされる過去
「という事で私は次の日から師匠と海に出たってわけ」
リオから語られたこの島で過ごした過去。
「リオ…!お前にそんな過去が…!」
「うわぁぁリオー!!」
クルー達はリオの名を呼び、泣いている者もいた。
ローは黙ってリオを見つめながら話を聞いていたが口を開く。
「……過去はわかった。お前はこれからどうしたい」
「アイツらも王宮もぶっ潰す」
ローの回答に即答したリオ、それにローはフッと笑う。
「ロー、この闘いは私と私の家族の問題だから手を…」
「そいつは聞けない相談だ。お前はうちのクルーだ、うちの問題でもある」
「でも…!!」
ローは椅子から立ち上がり、リオオの側に行くと手をポンと頭の上に置く。
「たまには俺達に甘えろ。なんでも抱え込むな」
「……でも」
リオが言葉を紡ぐ前にクルー達から声が上がる。
「そうだぞリオ!」
「俺達をもっと頼ってくれ!」
「リオ!俺達もキャプテンと一緒でリオが心配なんだ!」
「みんな…!」
リオはしばらくクルーを見た後、ローに視線を戻す。
「ロー、力を貸して」
「言われなくてもそのつもりだ」
「ありがとう。よし、じゃあ作戦会議しよう!」
おおー!と声を上げるクルー達。リオはこれから行う作戦をどうするか皆で話し合いを始めた。