第12章 生まれ故郷
2週間後、ハートの海賊団の一行は浮上し海上を航海していた。
ベポの見立てだともうすぐ島が見えるという事もあり、クルー達は各々調達に必要な物の確認をしていた。
リオは必要な食材などを伝え、情報屋として船を降りられる準備をする。
普段着ているつなぎを脱いでここに合流した時着ていた袖なしの黒いパーカーを着る。
パーカーの中は白いタンクトップにデニムのショートパンツ。足には黒いショートブーツ。
「これでいいか」
服装が決まり、島に持っていくリュックに必要な物を詰めていると甲板の方から島が見えたー!と声が聞こえる。
リオはリュックを置いたまま甲板へと向かう。
甲板に出るとクルー達以外にローも出ており、目の前にある島を見ていた。
「島が見えたんだって?」
リオは島を見ているベポの隣に立つ。
「うん!あれだよ」
ベポが指差した方向を見てリオは首を傾げる。
(どこかで見た事あるような島…のような…)
記憶にある島を思い出しても該当の島が浮かばない。
自分が覚えていない記憶の中にある島だろうか。
リオの疑問は払拭されないまま一行は目の前にある島へと向かった。
島に着いた一行は海軍など外部からは見えない位置に船を停める。
そして上陸の為準備をしている中、リオはリュックを背負いパーカーのフードを被りサングラスをつけた状態で甲板に立っていた。
「リオ、準備出来たか」
甲板に立っているリオを見て、ローがそう問いかけるがリオは何も答えない。
「リオ?」
「……え?あ、ごめん。何かあった?」
ローがリオの名を呼ぶとリオはローの方を見て問いかける。
「お前が上の空とは珍しい…この島に何か思い入れでもあるのか?」
「うーん…まぁね…」
言葉を濁すリオ。ローがさらに問いかけようとするがタイミングが良いのか悪いのかシャチが声をかけてきたのでローはリオの元を離れる。
(……思い入れか、ここに着いて気づいちゃったんだよね…)
どうしてこの島に見覚えがあったのか。
見覚えがあるのに自分の頭にある行った事がある島の記憶に該当の島が無かったのか。
今目の前に広がる光景でわかった。