第11章 再会と初めまして同盟さん
「トラ男!また会えて嬉しいぞ!」
にししと笑いながらローの肩を叩くルフィ
ローは少しうんざりした表情をしている。
「ねぇ、貴方って…シャボンディ諸島で一緒にいた子よね?」
その光景を見ていたリオにナミが話しかける。
「えぇ」
「貴方シルバークロウって言ってたけどトラ男のとこのクルーなの?」
ナミがリオの左腕から見えるタトゥーを見てそう尋ねる。
ちなみにリオのつなぎは昨晩のうちに半そでに改良済だ。
「そうよ。ただ2年くらい修業していたから昨日合流したばかりなの」
「へぇ…で、ここで何してたの?」
リオはナミの問いかけに自分が乗ってきた船を指さす。
「あの船に乗って来たんだけど、あれ私の能力を活かして動かす特注品なの。ただうちの船に乗せれなくてどうしようかと…」
「特注品って…シルバークロウってそんなに儲かるの?」
「儲かるけどあれは修業先でお世話になった海賊の船長から貰ったの」
「すご…うちとは大違い…」
さすがに四皇であるシャンクスから貰ったとは言えない。
ローにすら詳しい修業先を言っていないのだ。
「ちょっとその船見せてくれねぇか?」
「あ、どう…ぞ…」
リオは背後で声をかけられ振り返った先にいる人物に固まる。
「アウ!すまねぇな!」
背後にいたのはフランキー。
フランキーはリオの船を近くで見始め、明らかに人間離れした姿にリオは釘付けになる
「ごめんなさいね、変態なのよ」
「す…」
「す?」
「すごい…!!異名通りの姿!よく考えてみたらあの麦わらの一味がいるんだからじっくり観察して情報収集しないと…!!あ、そういえば貴方は泥棒猫ナミよね!ほんと会えて嬉しい!」
突然目を輝かせて早口になったリオにナミは少し引き気味になる。
「変わらねぇな…リオのあれ」
「変わらなくて逆に安心したわ」
シャチとペンギンの言葉に日常なの?!とツッコんでしまうナミ。