第11章 再会と初めまして同盟さん
次の日。
潜水準備もある為、一度近くの島に戻ったハートの海賊団一行。
そこでリオが乗ってきた船をどうするか考えてきた。
「普通の船なら潰して終わるが…リオの能力を動力に動かせるように特注で作られてる船を潰すのは惜しい…」
「でも入らないよね」
ポーラタング号にリオが乗ってきた船を入れるスペースは無い。
かと言って折角の特注品を潰すのももったいない。
どうしたものかと悩んでいた時だった。
「おーい!トラ男―!」
誰かを呼ぶかのような声が聞こえて、リオは海の方を見る。
そこには船首にライオンが着けられ、その上にこちらに向かって手を振る男の姿。
「麦わら屋…」
「麦わら…?」
ロー達ハートの海賊団と同盟を組んでいる麦わらの一味。
その船長であるルフィがこちらに向かって手を振っていたのだ。
「……トラ男ってローの事?」
「そこは聞くな」