第2章 銀色のカラス
「へぇ、潜水艦とはセンスがいいね」
ハートの海賊団の船に乗り込み、全員が座れる食堂に彼女を迎えていた。
「世辞はいい。お前が持つ情報を買いたい、シルバークロウ」
「はいはい。ほしい情報は?」
ローは彼女の言葉に懐から一枚の手配書を取り出すと食堂のテーブルに置く。
その手配書は…
「へぇ、王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴ…こいつの情報を?」
「わかる範囲でいい。持っている情報全てだ」
「全部って…私の情報の値段知ってて言ってるの?」
彼女は苦笑いしながら指で2と示す。
「まず、私の情報料の支払いは2つ方法がある」
1つは一括現金払い。
一括であれば情報を売った後、彼女はすぐに貨物船に乗って島を発つ。
そして、もし売った情報に誤りがあっても一切返金はしない。
2つ目は次の島までの衣食住提供に伴う値引き。
高額の情報を買う場合や買い手の状態を見て提示する方法。
彼女は個人の船は持たないので次の島に渡るまでの衣食住の保証。
そして衣食住の提供に応じて情報料を値引きしていく。