第20章 旅立ち(S)
櫻「智くんさぁ…。ホントのとこ、どうなの」
大「どうって。なにが?」
櫻「遥ちゃんのこと。好きだったんじゃない?」
大「…」
櫻「…」
大「あのカレー、ウマかったな~…。料理の腕もプロ級だったね」
あ。誤魔化した(笑)。
大「…なんか、さ」
櫻「うん」
大「知らない間に、失恋した気分…?」
櫻「はい?(笑)」
大「や、よくわかんないけど…。失恋って、こんな感じなのかな~、と…」
…おいっ。
櫻「それっ。好きだったんだって、絶対!」
大「そうなのかなぁ…」
櫻「そうだって、絶対(笑)」
だって大野さん。あなた今、ホント切ない顔してるよ。本人気付いてないんだ。いつものね、収録おしてなかなか帰れないときの表情とは違いますよ、明らかに(笑)。