第19章 嵐、代表?(A)
「…うう、なんかキンチョ~するな~…」
とある病室の前。なぜか俺が遥ちゃんのお父さんのお見舞いにきております。
つーか。
こんな、いきなり嵐代表にされてもっ!俺、そんなに遥ちゃんとも会ってないし、話なんてメンバーからしか聞いてねえんだけどっ!?
「こ、こんにちは~…」
「おうっ!いらっしゃい!!」
「あ、ど、どうも、こんにちは!あの僕、相葉という者で…」
「ハハハ!堅っ苦しい挨拶は抜きだ!まま、ここ座ってくださいや」
「は、はいっ」
…なんか意外。結構江戸っ子気質な遥ちゃん父。入院してるって言うから、もっとか弱いほっそいイメージだったけど、実際はすごい腕とか太くて、ガッツリ力仕事してる系の豪快な骨太父ちゃんだった。俺、嫌いじゃないんだよね、こういうタイプ(笑)。
父「いやいや、一人娘なもんで。こんなんでも可愛がりすぎちまってなぁ」
遥「こんなん、って」
相「いやいや。遥ちゃん、可愛いじゃないですか、実際!お母さん似…なんすかね?」
父「ガッハッハッハッ!そうだな、最近はアイツに似てきた。ま、俺に似たら逆に嫁の貰い手探すのが大変だ!!あっはっはっは!!」
相「え?…あ。やっ、そんなそんなっ!」
やーべぇ。ついウッカリなこと言っちゃたよ。初対面なのに。
まだまだ不出来だし嫁になんてって、彼氏できるのも邪魔してたみたい。それは…単にヤキモチだよね?(笑)
そういうこともあるから今更何も言えないけど、自分がこうなったら心配は娘の将来だけ。オトコ親は複雑だって苦笑いしてた。あ、遥ちゃんが席外してるときにね。コッソリと。
んー…いいね。いいな。親父さん、好きだわ~、俺。