第16章 おうちゴハン(O)
翔くんが裏で(?)手を回したらしくて、なんか遥ちゃんの方はけっこう大きく動きがあったらしい。
ふうん、って思ってたら、ラジコンのお詫び兼ねてこないだ助けてもらったお礼がしたいって。メールがね、きました。…ついに(笑)。
あ、こないだね、お金持ってった時に。うん。なんか、流れで、アドレス交換なんぞを…。いや、別に深い意味とかないから。うん。なんとなく、ね。
でも、お礼なんて。遥ちゃん、今いろいろ大変なのに。お金だって…。
大「大丈夫って言ったんだけど、どうしてもって言うから。じゃあ…『ゴハン作って』って」
二「は~ん?手作りってこと?なんか持って来てもらったの?それともまさか…遥ちゃんちで?」
大「ううん、俺んちで」
二「…はい?…あーた…自宅教えたの!?」
だって。お金払うって言ってもたぶん、受け取らないでしょ?材料とか持っていけばいいかもしんないけど、何持ってったらいいのかわかんねえし…。なら、うちであるものでって言えばいいやって。即興料理っての?
大「それなら、変な気つかわせないでしょ。お金の心配もないし」
二「…ああ、そう…。考えた末に、そうなったワケね…」
そうだよ。考えたら、ソレが一番いいかなって。
で。
何もないから買い出しに行きましたよ。何買えばいいかわかんなくて電話…母ちゃんにって思ったけど詮索されたくないから、マツジュンにした。