第12章 『心配』改め『超・心配』!(M)
松「で?そのあとどうしたの」
大「お店に電話したら、今日はもういいって言われたみたいで…。店の前ゴタゴタしてるから、戻ってこない方がいいって」
松「だろうね。まだそいつらいたら、また揉めるかも知れないしな。…んで?」
大「心配だから…家まで送ってった」
ま、そりゃそうだ。襲われかけたんだし。それじゃあねってはなんないよ、さすがに。店のカッコのままだったんなら目立つしね。
大「…話、聞いた」
松「そう。家庭の事情のこと?お父さんのこととか」
大「うん…。マツジュン、知ってたんだ?」
タクシー拾うまで、彼女と話をしたらしい。じゃ、俺らが聞いた内容は知ってるのかな。
松「だから言ったじゃん、危ないって」
大「意味わかんねーだろ、あんだけじゃ!」
松「ま、確かにね」
大「ていうか、ホントに危なかったんだぜ!?ガラス瓶とか、あれマジ凶器だなっ」
…いや、そういう『危ない』じゃなかったよ。俺が言ったのは。