第4章 楽しかったからいいんだよ!(A)
相「男はもっと似たようなカッコだよね。大体スーツだし」
大「あー…。そういや、中学の友達、来月結婚すんだよな…」
相「マジ?多いね、最近」
俺らも誰か結婚したら、残りの四人で淋しく三次会するのかな。いや、『頑張るぜ会』だな。うん。それか『次は俺だジャンケン大会』とか?
大「相葉ちゃんは?」
相「ん?」
大「誰が良かったの?」
相「…」
大「…」
相「…憶えてない…」
大「だよね(笑)」
顔を見合わせて笑う。こうやってチャンス逃してんだな、俺たち、って。ニノもマツジュンも結構細かいとこまで憶えてたもん。さすがだわ。マメ男たちは。
相「あ、でもリーダー。遥ちゃんのこと一番先に気付いたじゃん」
大「ああ…」
相「ちゃんと憶えてんじゃん。しかも…」
大・相「手」
いや、笑ってるけど、結構スゴくない?手でわかるって。どんだけ見てたのって話でしょ。
?「ホント、どんだけ見てたのよ?智くん」
相「!」
俺の心を見透かしたように、突然背後から声が――…!