第7章 ヒメ…ナヤム
「相葉さんのバカ!!」
今朝楽屋に入ると運良く相葉さん1人。
まー、大野さんも一緒に入ったけど
この人はぼーっとしてたから論外。
相葉さん目掛けて走っていきポカポカと頭を叩く。
「痛いって!!」
「こっちのセリフ!!普通あんなの他人に見せる?!」
「いいじゃん!!ニノちゃんの可愛い姿メンバーに見せるくらい!!」
「っ!…バカ!!普通見せません!!」
「…ん?リーダーからあの写真見せられた、って事は」
「んふふ。可愛かったぞ♡」
「っ!!おじさんもバカ!!」
俺はプイッとしてスタスタと歩いてコーヒーを取りに行く。
…そりゃ、気持ちよかったです。
けど!!いくら何でもメンバーに見せ合いっことかする?!!
その時位…自分だけのモノにしたい。とかさ?
普通…そんなもんでしょ??
このメンバーはそれが全くない!!!
ブツブツ言いながら指定席に座りスマホを取り出してゲームを立ち上げる。
「おはよー」
「…おはようございます」
朝はめっぽう弱い潤くんがぼーっとしたまま楽屋に入ってくる。
「ニノ…」
「はい?」
「外まで声聞こえてたけど…何かあった?」
「…っ。な、にも、ないですよ?」
ちらっとおバカさん二人を見ると、クククっと声を出さずに笑ってるのが分かった。
「はぁー…休み欲しいよなー」
「ん?疲れてる?」
「んー。女が欲しい」
「…オンナねぇー」
「ニノは?いるの?」
「っ…いるわけ、ないでしょ?」
「そっかー。ニノがオンナだったらなー…」
ん?いま、なんと??
これは…もしかして…もしかすると?
おれ、いける??
またおバカさん二人を見ると小さくピースサインなんかしちゃってる!!
「…じゅん、くん」
「ん?」
「たまには、さ?飯でも行こうか?」
二宮和也。
初めて…オトコを誘いました。