第5章 ホンリョウハッキ
「んっ…」
気が付いたら朝だった。
…う、ごけないっ。
相葉さんから抱き枕にされてて
翔ちゃんは大の字で寝てる…。
いってぇ…。少し動こうとしただけで腰に激痛。
気持ち良さそうに寝てる相葉さんをぺしっ!と叩く。
「んんっ…か、ず?…おは、よ」
「おはよ…じゃないの!腰がいたいの!」
「ふふっ♡あれだけ頑張ったからね♡」
「むぅ…もぅ!しないからね!」
「えー♡俺らが無理やりしても、かずくん喜ぶじゃん♡」
「っ…よろこんでない!…めい、れい、だったから!」
「ふーん?かずくんって…服従タイプなんだ?♡」
「っ?!…ば、か!それより時間!腰いてぇし…腹減ったし!何か作って!」
「ふふっ♡はいはい♡姫の言う事なら何なりと♡」
…ひめ、って。
俺、男だしっ!
「んっ…に、のっ?おはよ…」
「…お、はよぅ、ございます」
寝ぼけた翔ちゃんが俺の顔を見るなり…
「やべっ!!ニノにっ…あんなことやっ…こんなことっ」と。顔を真っ赤にして慌ててる笑。
「…しょうちゃん?あのね?ヒミツだよ?」
そう。俺が言ったとと同時に…鼻血。出しちゃった。
「いただきまーす!!!」
相葉さんお手製の朝食を3人で食べる。
「…この部屋、臭くない?」
「っ!!…後で掃除しときます!」
「そりゃ。あれだけ、乱れたら…ね?」
「んも!翔ちゃん!まだ鼻血止まってないよ!」
……この部屋で。こんな騒がしい朝は初めてだ。
「ニノ?」
鼻にティッシュを詰めた翔ちゃんが俺を抱きしめる。
「はい?」
「……ここの部屋。また、使っていい?」
「…しょ、ちゃん」
「あー♡俺もそれ言おうと思ってた♡」
洗い物を済ませた相葉さんがマグカップを持ってリビングに座る。
「…で、も」
「ニノの悪いようにはしないよ?それは約束する」
「かずくんのこと…気持ちよくしてあげるだけだよ♡」
相葉さんと翔ちゃんに見つめられて…
「…ほど、ほどに…お願いします」と。
2人の同居を認めた。