第11章 ヒメ…ヤリタイホウダイ
勢いよく開けたドアの向こうに…
相葉ちゃんの上に跨ってるニノの姿。
上半身裸で…紅く色付き、綺麗…だった。
「…帰るぞ」
ニノが拗ねてるのはわかった。
けど、これは違う…。
今、目の前で行われようとしてるのを黙って見てるなんて馬鹿げてる。
「…かえんないっ!」
ぎゅっと相葉ちゃんにしがみつくニノ。
はぁ…
おまえ…ズボンに、シミ作ってんなよ!!!
相葉ちゃんに抱きついてる状態だからニノの尻が俺の方に向いてて…愛液、だろうなー…うっすらとズボンが濡れてる…。
「っ…にの、ちゃん?ね?一旦、離れようか!」
俺の苛立ちとニノの我儘に挟まれてる相葉ちゃんがオロオロしだす…。
「っ!やだっもん!ぁいばさんとっ、するんだもんっ!」
…そりゃ、ちんぽ勃てたまんま、離れるの恥ずかしいわな…
「…翔くんも待ってるぞ」
「っ…さと、がっ、抱いてやればいいじゃんっ!」
はぁ…
ここまで拗ねられたら、お手上げ。
「…じゃ、見ててやるよ」
「…へ??お、おちゃ、ん??」
「……」
「見ててやるから、さっさと終わらせて帰るぞ」
俺はその場にドスンっと座り胡座をかく。
その行動に、ニノの瞳に涙が滲んでる…。
「ちょっ?!大ちゃん!ニノちゃん連れて帰って!」
テンパりだした相葉ちゃん…。
ごめん…こうでもしないと、ニノの気持ちは収まらないわ。
「…ほら?さっさと脱げば?」
「っ……ぁ、いばさんっ!さと、の事は、ほっといていいからっ!…しよ?」
「ちょっ?!ニノちゃん?!まずいって!!」
ニノの手が相葉ちゃんのズボンのチャックに伸びる。
ふーん……
まじで、する気なんだ……
ぐっと唇を噛んでるニノ。
ばか……
そこまで泣くの堪えてセックスはするもんじゃないだろ。
「…ごめん」
俺の謝罪の言葉に、ニノの手が止まる。
「…潤くんが好きなら、そう言えばいいのにっ」
…とうとう泣き出したニノ。
馬鹿、は…
俺、か…。