第17章 もう一人の男
それを聞いたは顔を赤くして俯く。
「、そんなに自分に自信がないか。」
「はい。」
「では私から一つ提案しよう。ちょうど1年後に貴族とのパーティーがある。兵団の資金集めのためにも重要なパーティーの一つだ。そこで私のパートナーとして出てみるといい。」
これにはペトラをはじめとしてリヴァイも驚いた。
「エルヴィン、本気か?はダンスなんて踊ったことはないぞ。」
「知らなければ教えれば良い。リヴァイ、そうだろう?」
「それ以前に、お前。パートナーなんて連れて出たことないだろ。」
「ないな、だがならば私のパートナーとして不足はない。」
「悪いがな、エルヴィン。に俺がダンスまで教えるのはまっぴらごめんだ」
「心配するな、リヴァイ。にダンスを教えるのは私だ。」
「「「ええーっ」」」
これには3人は2度驚いた。調査兵団団長エルヴィン・スミスが自らにダンスを教えるというのだ。
「え、あの。。。他の人じゃダメなんですか?」
「ダメだ、。これは命令だ。」
「命令‥ですか。」
「これは兵団の存亡が掛かっている資金集めだ。…それに、の少女のような女性が精鋭部隊の一員と聞けば関心も引けるだろう。」
「やっぱり子どもなんじゃないですか!エルヴィン団長。」
「、少女のような女性とは普通は褒め言葉なんだよ。」
「むぅ。」
「はどうしても“子ども”というところで引っかかるようだね。」
そう言うとエルヴィンはおもむろにのところにやってくると軽くの額にキスをした。
「え…?」
がそうつぶやくと、団長室内は時間が止まったようになった。
((調査兵団団長が一介の兵士にキスをしたっ!(しやがった!))
「、今のキスは親愛のキスだ。君に大人のキスをするときが来たら教えてあげよう。」
リヴァイとペトラは思った。
((団長(コイツ)絶対にを獲る気でいる))
どんだけロリコンだと、リヴァイは内心では毒づいたが。それと同時に自分の中の感情にも気づいた。
(俺もを悪いとは思っていない)