第11章 壁外調査
壁外調査
入隊した2ヶ月、は初めての壁外調査に臨むこととなった。訓練は過酷さを増し、は日々の訓練でヘトヘトになり食事がなかなか通らなかったがそこは相変わらずリヴァイが、給食を食べない生徒よろしく状態で目の前で全て食べ切るまで監視をしていた。
「もう要らないですっ」
「バカが、その程度でどうやって巨人と対峙するつもりだ?!ちゃんと食え!お前が巨人の餌になってどうするつもりだ!」
壁外調査の前の食事はもはやにとっては訓練よりキツイ。だが、リヴァイにとっても壁外調査前は書類がてんこ盛りでデスクワークの嫌いなリヴァイにとってもきつかった。その時間を割いてでものノロノロの夕食には付き合っていた。
「お前はメシを食うことも仕事だ、これは命令だ。全部食え。」
ううっと涙目のにはリヴァイは鬼のように見える。
いや、事実。リヴァイ兵長は他の兵士にとっても鬼なのだが・・・
オルオはその様子に
「俺はまさかここに来て食事を残す子どもに無理やり食わせる教師のようなリヴァイ兵長を見るとは思わなんだ。」
「あ?オルオ、俺が何時から教師になったとでもいいたいんだ?」
リヴァイ兵長に口答えすると厄介だと知っているオルオは肩を竦めながら去っていった。
ようやくが全てを食べ終わると、リヴァイは盛大なため息をついて
「さて、後は俺は仕事に戻る。お前はとっとと兵舎に戻って寝ろ。」
「それも命令ですかぁ?」
「そうだ、命令だ。違反したらケツ叩き100回だ。分かったな?」
このリヴァイ兵長の尻叩き100回には食堂にいる兵士たちも息を呑んだ。
(うわぁ・・・痛いだけじゃ済まねぇだろな・・・尾てい骨くらいは軽く折れるな)
一方、はと言うと顔を真っ赤にして“はっ!”と敬礼をすると直ぐに逃げ帰るように兵舎に帰ってベッドに逃げ込んだという。