第8章 学力検査
その後、リヴァイに付き添われて訓練兵団に帰還しただったが、後に個人的にキース教官に呼び出されて、調査兵団で誰かにナニかをされなかったかと聞かれる羽目になったという。
後日、は1対1の対人格闘術の試験の結果は、リヴァイの目論見通り1位で通過したとのことだが、キースにはまだある懸念が残されていた。
そんなある日の穏やかな午後。
「が初めて実技試験で最下位から脱出した。しかも1位だ。」
「へっ、そりゃそーだ。俺が教えたんだからな。」
「お前どうやって教えたんだ?」
「ん?教え方は俺独自のものだ。教えるわけにはいかねえ。」
「まさかとは思うが…に手ぇ出してないだろうな?」
キースの物言いにリヴァイは何度目になるか分からない声を上げた。
「だから俺はこんなガキに欲情するほど腐っちゃいねーつってんだろうが!どいつもこいつも一体俺を何だと思ってるんだ!」
「…そりゃそうだろうよ。お前、と出会う前は夜毎、女を買いに出ていたのだから。」
キースの呆れたツッコミを受け、リヴァイもはたと気づく。
「そーいや、あれ以来。俺ナニもしてないな。性欲自体わかねぇ」
「止めてくれ、少なくてもは女子だ。しかも訓練兵団のな!傷物にしたら相応の責任とってもらうぞ。」
「おー、上等じゃねーか。では、訓練兵団でなくなったらいいんだな?」
「ん?!何だと…?」
「テメーはの親父か!」
「これから男の餌になりに行くような所に誰が教え子を行かせるつもりかっ!」
その後、週1度は訓練兵団から調査兵団へとを訓練に派遣することになったが。条件として新たな一文が加わったという。
『何人たりとも・タカギにとって不利な私的扱いを受けることはない』
と。