第7章 精鋭たち
精鋭たち
その後、昼食となりとペトラが座っているところにリヴァイがやってきた。
「ちゃんと食ってるだろうな?。食わねぇと途中でへたばるぞ。」
「食べてます。」
午後の訓練が怖くて本当だったら食べる気がしないが、リヴァイに睨みつけられるのは
もっと怖い
「大丈夫ですよ、リヴァイ兵長。はちゃんと食べられますから。」
ペトラの目からしてもに対してリヴァイは過保護に見えた。一挙手一投足を見られていてはも食が進まないだろうと内心では同情した。
「コイツ、今日の朝飯残そうとしやがったんだ。ただでさえチビなのに食わねえとなおさらチビのままだ」
「そ、そうでしたか。」
口は悪いがのことが可愛くて仕方ないのね、とペトラは微笑み。は必死になって食べている。
「チビチビ言わないでくださいよぅ。」
「はっ、事実だろーが。」
兵長に対して口答えが出来るのも恐らく、ならではの特権であろう。一般の兵士で
リヴァイに口答えする何てことは考えられない。
他の兵士たちもとリヴァイとのやりとりをほんの少しだけ羨ましく思っていた。
「訓練開始!一同巨人を駆逐せよ!」
が連れてこられたのは市街地を模した訓練地だった。
リヴァイの号令で一斉に他の兵士が馬に乗って飛び出すと、は息をのむ。
(これが調査兵団…)
巨人に見立てられた模型は次々と切り裂かれると同時にすぐ新しい模型が出現するという訓練兵団では使われていない様式だった。特に無駄がなく動きが速いのはリヴァイではリヴァイの真の一面を見た気がした。
(あの動きが人類最強の男)
とペトラは馬で移動を続けるが、みるみるうちに自分たちの頭上をリヴァイを初めとした兵士たちが通り抜けていく。
「追いつくのも大変ですっ」
「そうね、でも大丈夫。も何時かああいった動きが出来るから。」
やがて気づくと、午後の前半の訓練は終わっていた。まるでにとっては時間が早回ししたかのような展開にの気持ちも着いていかない。