第5章 乙女の秘密
「心配するな、俺はお前みたいなガキに興味はねぇんだよ。何もしちゃいねーよ。お前はハンジの部屋で寝落ちしたんだよ」
そこではリヴァイに半分からかわれていたことに気づく。自分の考えていたことや勘違いが筒抜けになっていることには更に真っ赤になり被っていた布団を頭から被り小さく震えていた。
(それはそうとしてとリヴァイ兵長と1晩一緒に寝てた・・・!)
と言う事実が更に羞恥心を煽る。
「ご迷惑お掛けしました・・・」
「ったく、本当によ。お前は小せぇからハンジの部屋から軽く持ってこれたがな」
未だに布団に丸まりかえっているに
「お前はまだガキだが、そのうちハンジなんかと同じように成長して行くだろう。その時に寝落ちしても同じ扱いだと思うなよ。その時は遠慮なく襲ってやる」
はある意味でリヴァイ兵長は巨人よりも厄介だと思った。巨人に喰われる前にリヴァイ兵長に食われたら・・・と思うと今後は身の処し方を改める必要があるだろう。
「さて、何時まで布団に丸まってるつもりだ?ガキのクセに一丁前に誘ってんのか?」
「さ・・・誘ってません!」
「ならば起きろ、朝飯の時間だ。それに今日の訓練兵団の訓練をどうするつもりだ?」
それを聞いたは真っ赤な顔から一気に真っ青になった。時間は朝食の時間、朝の点呼にも既に間に合っていない。
「ああーっ!」
それを見たリヴァイはくつくつと笑う。
「バカが、今日の訓練兵団は調整日だ。だからお前は休みだ。それにエルヴィンが泊まりかつ、今日一日のお前を借りる許可をとってある」
それを聞いては身体中から力が抜けた。
「シャーディス教官に叱られるとでも思ったか?」
「はい」
「お前は本当にガキだな。そんな失態をこの調査兵団がする訳ねーだろが。調査兵団が無理やりお前を訓練兵団から引き抜いたんだからな」
エルヴィンは既に手を打ったらしく、今日1日も調査兵団にいるらしい。