第3章 決断を
「君の出身は?」
「シガンシナ区です。」
「そうか・・・ならば巨人を見たことがあるな。君は巨人に立ち向かう勇気はあるかな」
は今にも泣きだしそうな瞳を天井を見上げて懸命に堪えた。
「私の両親は巨人に喰われました。巨人は憎いです、でもあの巨人に対して立ち向かえるか否かはまた別問題だと思います。分かりません、未だにあの時の恐怖や両親に対する悲しさも受け入れているとは言い難い状態です」
「ならばお前は訓練兵団にいるんだ?憲兵団でも目指しているのか?だが今のお前の成績では叶わないだろう。それとも駐屯兵団か?お前は守られた塀の中で生きていくことを選ぶか。それでお前の心の安寧が得られるのであれば俺は何も言わぬえ。だが、今の成績では修了すら危ういだろうな。」
リヴァイは鼻先で笑う。
「お前のとるべき道は2つに1つだ。このまま訓練兵団を去り開拓地に戻るか。俺の元に下り調査兵団に来るかのどちらかだ。」
リヴァイは強引だった。
「お前はまた目の前で人が喰われて黙って見ているだけなのか?」
それを聞くとは小さな体を震わせた。身長はたった140cm程の小さな体は余りにも性急かつ重大な決断を強いられていた。小さな心と体が震える。
消え入りそうな声では小さな声で言った
「もう無力な自分は嫌です・・・だから訓練兵団に入りました」
「なら、決まりだな。。お前を1人前にしてやる」
「・・・・・・」
「返事はどうした、あ?」
はチラリとエルヴィンを見るとエルヴィンは頷いた。
「よろしくお願いします。エルヴィン団長、リヴァイ兵長。」
「良く言えたな、お前は立派な兵士になれる」
そう言うとリヴァイは立ち上がりの頭を優しく撫でる。そしてエルヴィンから手渡されたのは調査兵団の制服だった。
「、今日から君を調査兵団の兵士だ。私は君を歓迎する」
3人は互いに心臓を胸に敬礼をした。