第5章 ジェットコースター・ラブ【S×N】
「今日、俺んち、遊びに来ない?」
「えっ?いいの~?」
「うん。良かったら泊まってってよ。
両親仕事で、今夜はひとりなんだ…」
突然のその誘いに、
俺はなぜか、ドキドキした。
男の子の翔くんの誘いなのに…
自分でも、変だって…そう思うけど。
お菓子とゲームを持って、
翔くんちに行った。
……きっ、緊張する。
「おじゃましま~す...」
「誰も居ないから、大丈夫だよ♪」
翔くんは、キラキラの笑顔を俺にくれた。
……ドキドキするなっていっても、
無理だよ。
だってさ、俺……
……翔くんこのこと、
好きなんだから…
初めて会った時から。
翔くんの姿ばっかり、追いかけていた。
こんな気持ち、初めてで、
女の子じゃないのに、
おかしいのかな?俺…
って。
そう思ったけど。
…好きなものは、仕方ない。
そして、その瞬間は、
何の前触れもなくやってきた。