第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
「お邪魔虫なんて…そんなことない、から…」
「ニノ…聞いてたんだ…」
相葉さんの大きな手のひらが、俺の背中を小さくトントンしてくれる。
……俺、こんな優しい人を傷つけてたんだ。
『翔さん、翔さん』って…
自分のことばっかりで。
相葉さんの思いにちゃんと向き合おうともしてなかった…かも。
「ニノ…朝飯食べる?お腹空いたで…」
「抱いて…」
「…えっ?…なんて?」
「俺を抱いて…相葉さん…」
相葉さんの手が止まる。
翔さんは黙って俺を見守っている。
「…ああ、じゃ、今度はね🎵俺がニノを食べちゃお…」
「今すぐ!」
「……でも」
「今から、相葉さんに抱いて欲しいんだ…」
「…でも…」
「お願い!俺を相葉さんのものにして!」
そう言って俺は、少し背伸びして、背の高い彼に口づけた。
相葉さんがひょいと俺をお姫様抱っこした。
「ひゃぁっ!重いから…」
「愛の重みだろ?」
「…ぶっ///(#^^#)」
「雅紀~、頑張れぇ~♪」
「翔ちゃんも行こうよ」
「いや…俺はいいよ…後で話しきかせて♡
まあ、聞かなくても話すだろうけどね~(^^;」
「おっけ!ニノがどんなふうに俺を受け入れて、どんな風にヨガッたのか、細かく教えてやるから!」
「ははは…楽しみにしてる~♪」
恥かしくて、相葉さんの肩に顔を埋めた。
……平凡だった俺の生活を一変させた、イケメンな二人の彼氏…
こんな幸せでいいのかな?
って思う…
お尻の穴はまだヒリヒリしてて不安もあるけどね…
…二宮和也…19歳…
十代最後の夏は、今始まったばかり。
【おしまい】