第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
お腹の中で、翔さんの熱を感じる。
ドクンドクンッって。
脈打つ翔さんの命を、
俺の中で感じる…
……何て……
何て俺、幸せなんだ…
「ニノ…痛くないの?」
「うん…少し痛いよ…でも…」
「…でも?」
「なんか、痛くて…幸せ…」
……痛くて、幸せ…
自分で言葉にしてみて気付く…
この痛みが、愛されている…っていう実感、なのかな?って…
「ニノ…なんか凄く、綺麗だ…」
相葉さんが、背中に唇を押し付けてきた。
……温かい…
涙が零れ落ちた。
「さて、と」
えっ??さて?
「ニノ…もう限界なんだ…」
振り返ると、照れ笑いする翔さん。
「…いいよ…動いても…」
俺も余裕の振りして笑った。
動かないと終れない事…同じ男だもんね。
俺にも分かるよ…
本当はもう、いっぱいいっぱいだよ?
もう、ぎっちぎちで、中は翔さんのでいっぱいだから、動くなんて考えらんない…けど…
「…痛いの分かってるよ…でも…ごめんっ」
俺の腰をしっかりと抱えて、翔さんのがゆっくりと動き出した。
ああ、やっぱり痛いよ~( ;∀;)
出来たばかりの擦り傷を擦られてる感じ、っていうのかな?
↑強ち、間違っちゃいない
「…あああっ…いっ…アア…んっ…」
「ああ、ニノ…そんなに、締め、ないで…」
「…あ、あ、あぁ…分かん…ない、よぉ」
そんなこと言われれば言われるほど、ソコに意識が向いていく…
抜けるギリギリまで腰を引き、また最奥まで滾りを送り込んでくる…
妬けるような痛みで中が疼く…
…痛い…
痛い、けど…なんか………
変な感じ……
「ニノ…腰揺れてる…」
相葉さんに指摘された。
……その前から俺、分かってたけどね。