第24章 IN THE SUMMER【S×A×N】
翔さんの手が、オレを追い詰めるように早くなる。
「…ぁ…もっと…して…気持ちいい…」
膝が震えだして身体の力が抜けた俺を、翔さんがしっかりと抱えてくれる。
「…ぁぁ…イキそ…もっ、イクッ…」
一気に放たれた熱は壁まで飛んでお湯に流れ、翔さんは、ゆっくり何度か扱き、最後の一滴まで絞り出してくれた。
………ああ、気持ちよかった…
こんなこと、人にしてもらったことなんか無いし…
お風呂場の中に、途切れなく響いていた俺の猫の様な声が、止んだ。
すると、あり得ないレベルの羞恥心が戻ってきて、
顔を上げることができない…
「…ニノ、こっち向いて…」
愛しの翔さんの甘い囁きにも、
「…無理……」
「どうして?」
「……どうしても」
すると、翔さんは抱いていた俺の腹から離れた。
「もしかして、凄い可愛い喘ぎ声、出しちゃったこと?」
「………」
「ちがうの〜?じゃ、あれだ!あっという間にイッちゃったこと?」
「………」
「それも違うの?あ、じゃあ、自分から欲しがってお尻を振ったこととか…」
「だあああああっ!!」
もう我慢できなくて、
これ以上言われたら、
恥ずかしくて死んじゃいそうだから、
俺は翔さんに止めてもらうために、急いで振り返った。
「フフッ…やっと、こっち向いてくれたね♪」
腰を抱き寄せられて、急接近。
密着した下半身が……
下半身が…
「…翔さん…当たってる…」
出してもらって、ちょっと落ち着いたオレの上……
翔さんの硬いのが下っ腹を押している…
「だってぇ、ニノ、エロ過ぎるんだもん♪」
そう言いながら、嬉しそうに目を細めた翔さんは、硬度の増したソレを、もっと強く押し付けてきた。