第1章 仰せのままに…【S×M】
「…潤…男は、経験あるの?」
「あっ、ある訳ないじゃん///」
不用意な翔くんの問いに、思わずムキになってしまった
そんな俺を、翔くんはフッと笑った
それが堪らなく恥ずかしくて、俺は顔が一気に熱くなった
「…ごめんね~、潤が、あんまし感じやすいから、もう開発済みなのかと勘違いしちゃった…」
…俺、そんなに特別なの?
彼の言葉に不安になる俺のおでこに、そっと唇を押し付けてから、
「嬉しいんだ…潤が素直に感じてくれてることが…俺が最初っていうこともね♡」
そう言ってくれた
「…最初もなにも、俺は翔くんだから…」
「…潤…」
そう……
最初も…そして最後も翔くんだから…
俺がこんな風に身体を繋ぐ…あ、正確には繋ぐのはこれからだけど…
後にも先にも翔くんだけ…
「…俺には…翔くん、だけ…だから…」
言葉に出したら…何でだろ?
涙が溢れてきてしまって、上手く気持ちを伝えられないよ…
「ありがとう…潤…大事にするから…」
「…しょう、くん…」
言葉にしなくても…
上手い事言えなくても、
翔くん…
あなたにはちゃんと伝わっている…そうでしょ?
俺の気持ち…
俺がどんなにあなたのことを好きなのか、
翔くん…
ちゃんと分かってる…
だよね?
敏感過ぎる二つの粒を甚振りながら、手の平を優しく滑らせ、反り返った欲情の象徴をそっと握った
その慣れた手つきに、心も身体も翻弄されてしまう
「…ああぁっ…」
欲しかった刺激に、吐息が漏れた
少し体温の高い、愛しい人の指が、溢れ出た雫を纏わせながら、その尖端をくるくると撫でる
「…ぁ…やっ///」
反射で逃げる腰を、翔くんは力強く引き寄せた