第23章 ご城下らぷそでぃ【S×O】

ゆっくりと、入り口を押し広げるように撫でながら、中へ指を潜らせる。

丁子油の助けを借り、さとを傷つけないようにゆっくりと指を送る。

「…あ、いけませ…あっ…んあっ//」

指の腹が、ある一点を掠めたその時、さとの声が変わった。

「ここか？…ここがよいのか？」
「……はっ、やぁ…」

さとは髪を乱して首を振った。

「…良いのなら、もっと鳴けばよい…我慢しないで、聞かせてくれ…」

そう言いながら、さとを乱したその場所を何度も擦ってやる。

「…ああ、や…だめっ…なりません…そのようなことをなされば…あぁ…」
「さと、さと…」
「あっ…あ、あ、やぁぁぁっ///」


飛沫を放って、さとは弛緩した。


半開きの口許から赤き舌が見え、さとは、ぼんやりと私を見上げる。

その妖艶な表情に息を飲んだ。

いつからこのような顔をするようになったのだ…さとよ。

指にかかった飛沫をを舌で舐め取ってみた。

「あ、いや！お止めくださいまし…」
「なぜだ？」
「なぜって…汚い…んんっ…」

黙らせるために唇に吸い付き、貪るように吸い上げる。

「…ん、ふっ…んん…」

放った後の解放感と、獣のような激しい口付けに、さとは蕩けそうに目を閉じた。


「……どうだ？」
「…どう、とは？」
「さとの味だ…」
「はっ！！…翔さま！」

真っ赤になって、私の胸に顔を埋めたさと…

ほんに。
可愛らしゅうて、可愛らしゅうて…

食べてしまいたいほどだ。


「……翔さま…これを…」

顔を隠していたさとの直ぐ近くまで反り返っていた己自身を、さとはそっと握った。

「…さと…」

「……」

さとはゆっくりと起き上がると、茎に唇を寄せ、その尖端に口付けた。