第21章 幼馴染の君と僕【M×N】
熱っぽい潤んだ目が俺を見つめる。
危機を感じて離れようとする俺の腰を、潤はガシッと捕まえた。
「和と、ずっとこうしたかったんだ」
潤の瞳に欲情の灯が灯る。
「和は?…和は俺とセックス、したくないの?」
「……」
「ねえ…和…」
予想外の展開に、俺の思考は停止した。
「でも、俺…そんなこと…」
「大丈夫♪俺、練習してきたから(^^)」
「れ、練習~??」
潤の唇が、俺の言葉を遮った。
ずっとずっと会いたかった…
「泣くなよ…和…」
潤に抱き締められて、俺の涙は止まらなくて。
とっくに諦めてたのに。
互いの服を一枚ずつ剥がしていく俺達。
ドキドキが…潤にも聞こえてしまいそう。
生まれたままの姿になった俺たちは、ベッドで向かい合った。
逞しくなった潤の胸に、俺の心臓は破裂しそうだ。
唇が、もう一度…
今度はゆっくりと近付いていく。
その瞬間。
不意に部屋のドアが開いて、翔が顔を出した。
「忘れ物しちゃった~♪
あのさ、お楽しみのところ何だけど、そういう事は鍵締めて、やった方がいいよ~♪」
………
じゃあね。と翔が行ってしまったドアを、俺と潤は無言で見つめていた。
【END】