第20章 願い叶うなら【O×M】
「潤…もう、起きなきゃ…」
「…う~ん…」
「潤ってば、迎えが来ちゃうでしょ~?潤!!」
「……」
ダメだ!ったく///
起きやしない(。-`ω-)
こいつの寝起きの悪さは、ホントに悩みの種だ。
俺は思い切って寝室のカーテンを大きく開けた。
うん!いい天気だ。
絶好の成人式日和。
なのに、こいつはすげ~天使みたいな顔で、相変わらず規則正しい寝息を立てている。
どうしてくれようか…?
『嵐』としてデビューして、早4年が過ぎた。
一生懸命に仕事してきた。
言われたことは、マジで無理!!っていうのも、次に繋がると信じて、歯を食いしばってやって来た。
でも……
嵐の人気は、デビューしたころの勢いはすっかり薄れ、新曲を出しても1位にもなれずにいた。
……このまま終わってしまうのか?
内心、5人ともそんな不安を抱えて…
それでも口には出さず、日々を過ごしていた。
そんな時。
ロケで行った南の島に、『伝説』と言われる占い師がいた。
試しに占ってもらおうか?
というマネージャーの提案で、俺達5人は、怪しげな老人の前に座った。