• テキストサイズ

夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第17章 僕の小さな管理人【O×S】



俺には。

正確には俺たち二人には…

いやもっと厳密にいうと、
『大野智』には誰にも言えない秘密があった。



「翔くん、今日はホテルの接待に連れて行ってね」
「え~!?無理だよ…一応仕事だし」
「ダ~メ!この間、着いてかなかったら、女の子に勝手に告白されてたし…」
「勝手に…って、あれは次の日断ったじゃんか!」

「いいから!…はい、ここに来て!」


智くんの細い人差し指に、俺はしぶしぶ従う。
逆らうことなんかない…

近付いていくからと、智くんは
スーツの左ポケットに飛び込んだ。


「大人しくしててよ(´・ω・`)」
「分かってるって!だから胸のポッケは止めたんだろ~?」



…そう。
この10cmの智くんは、本物の分身。

何を隠そう、俺の恋人、
大野智は魔法使いなのだ。

普段のぼや〜んとした姿は世を忍ぶ仮の姿。

本当は嫉妬に狂って、
髪の毛から作り出した分身を、
俺に24時間体制で張り付かせてる、
と言う程の
超やきもち妬きの魔法使い…


そして、俺、櫻井翔の恋人なんだ。


売れっ子のイラストレーターの彼は、
普通の会社員の俺よりかなり忙しい。

で、自分の目の届かないところには、
ちいさな監視役を張り付かせてるんだ。


/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp