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夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第12章 遠花火 【O×S】



『花火大会に行きたい』

突然なんの前置きもなく来るLINE。
まあ、いつものことだけど(^^;


ZERO終わり、お疲れ様の一言かと思って開けば、
これだよ…

「はあ~…」

俺は大きなため息をついて、
『いつ、どこの花火大会のこと?』

と返信した。

……で、ほらね、返信なし。

自分の言いたいことだけ言って
満足して寝たのか、
携帯置いて他のことしてるのか、
そのどちらかだろう…

「はあ~……」
俺はさっきよりは
幾分小さめのため息をついた。


毎回のことだから、別段驚くこともない。
そんなふうに、
彼に振り回されるのにも、
もう慣れっこになってた。


俺と智くんが付き合いだしてから、
もうかれこれ10年近くなる。


「これから言うこと、驚かないで聞いてね。
俺は櫻井翔が好きだから、
付き合いたいって思ってるんだ。
どう?」


……どう?ってさ、

まず、驚くなってのも、驚きだし、
第一、こんな告白されたの、
初めてだった。

「つきあう?つきあわない?どっち?」

「……つきあう、よ…」

思わずそう答えてしまってから、
もうすぐ10年って訳。



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