• テキストサイズ

夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第11章 届け!この想い【A×S】



彼、櫻井翔くんは同じ大学の4年生。

就職は大手の出版社に内定が出てて。
だから、この店も1月いっぱいで辞めるんだって…

いつも、その先まで踏み込みたかった。
外で会いたかったし、もちろん連絡先も交換したかった。

そして、なにより俺は…

彼と恋人同士になりたかったんだ。

でも勇気が出なくて…

変態だって、そう思われたら、もう彼に会えなくなるって…
そう思ったら怖くて、どうしても踏み出せなかった…


そして、彼はそのまま、店からいなくなった。

それからというもの、俺はもう、抜け殻の日々。


「どうした~?お前女にでも、振られた~?」

友人のカズも心配する程で…

「女~?…はぁ…それ以上だよ…」

「また、可愛い子紹介してやるって!」
カズはそう言って慰めてくれたけど、

「悪い…今は、そんな気になれないんだ…」
と丁重に断った。


翔さんほどの人は、そういるもんじゃない…

俺はもう、毎日を惰性で過ごしていた。
ただ、彼にまた会いたい…それだけだった。


そんなある日。

俺はいつものようにバイトに出ていた。
紳士服の専門店。

「相葉く~ん、オーダーのお客さん!採寸よろしく~」

「は~い!いらっしゃいま…!!」

「こんちには、久しぶりだね(^^)」


/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp