第109章 信じる想い。
★★
私は、近くの公園に来ていた
入口を入ると、奥にベンチが見える
私と真太郎の出会った場所
そして再会した場所
どうして真太郎はあの時・・・・泣いている私の元に戻って来てくれたんだろう
全く知らない私の元に・・・戻って傘を渡してくれた
山羊座のラッキーアイテムだなんて嘘をついて
あの赤い傘は・・・・もう捨てられちゃったのかな?
真太郎はいつも優しく私を見守っては慰めてくれた
心配もしてくれてた
一度・・・迷惑だって言われたこともあったな
真太郎は何でも一途に真っ直ぐで
努力を惜しまない
泣いてる私をいつも優しく抱きしめてくれた
七夕のお祭りにも行った
お誕生日もお祝いした
花火にも行った
合宿も一緒だった
お好み屋さんでも一緒になった
試合では負けて泣いていた
私も一緒に泣いた
真太郎だって私にとってはとても大切な人・・・・
『お前が好きだ、』
真太郎はそう言ってくれた
私に笑っていてほしいって・・・そう言って・・・・
「・・・ありがとう・・・真太郎・・・いつも私の為に・・・・ありがとう・・・・」
誰も居ない公園に、私の声だけが響いていた