第108章 逃げ。
★紫原敦★
さっき黒ちんから電話があった
「さんと一緒じゃありませんか?」だって
一緒なわけないじゃん
本当、黒ちん意味わかんない
氷室「敦!!は見つかったのか!?」
紫原「ん〜、まだだと思うけど」
氷室「そうか・・・心配だな・・・どこか行きそうな心当たりは・・・」
心当たり・・・
紫原「もしかしたら、その辺の駄菓子屋さんにいるかもねぇ。俺、お菓子買いに行くついでに見てきてあげる」
氷室「あ、おい敦!!」
あの駄菓子屋さんにいてくれたら・・・
そりゃあいいけど
でも、はあそこには居ない
黒ちんでも、峰ちんでも、みどちんでも、黄瀬ちんでもなくて
が居るのはきっと赤ちんとの・・・あの場所
そんなとこに俺は絶対行かない
だから俺は、いつもみたいにお菓子を買いに行くだけ
と行ったあの駄菓子屋に・・・
と・・・
紫原「あー、もう何なの本当メンドくせぇ」
俺は向かう方向を変えて歩き出した