第105章 傍に。
★★
青峰「ずっと俺の傍にいろ」
どうして・・・・・
どうして、私なんかを・・・・
「何言ってるの大輝?大輝の傍にはいつもさっちゃんがいるでしょ」
こんな風に誤魔化そうとする私は最低で
これからだってきっと大輝を傷つける
青峰「お前、いつまでそんな事言って「だって!!」
私は大輝の言葉を遮って叫んだ
「思い出したの・・・やっと・・・」
青峰「何を思い出したんだよ」
「抜けてた記憶」
青峰「お前・・・」
「私にはズット・・・征君しかいなかった」
青峰「・・・・・」
「だから、私には征君が必要で・・・私には彼しか居ないの」
青峰「んだよそれ・・・・・勝手にしろ」
大輝を怒らせてしまった?
傷つけてしまった?
大輝はこちらを振り返ることもなく歩いていった
私は右手をぐっと左手で押さえ込んだ
引き止めちゃダメ
私は征君を選んだんだから