第103章 これっきり。
★★
今、一体何が起こってるのか
頭がてんぱってうまく考えられない
息が・・・・苦しい・・・
ただ分かることは、私はこのまま死ぬのかもしれない
「・・・・・あっ・・・くっ」
赤司君の言っている事は何も耳には入ってこない
苦しい・・・・息が・・・・
前にも同じようなことが・・・・
そうだ、私前も赤司君に同じように・・・
何でだっけ
私、彼のことズット前から知ってる
私の意識が遠のいてしまいそうになった時だった
「征ちゃん、こんなとこに居たの〜?もう始まっちゃ・・・・って何やってるの!?」
赤司「やぁ、レオか・・・もうそんな時間か」
誰か来たの・・・?
赤司君は私の首を掴んでいた手を緩めた
「ゲホッゴホッ・・・ハァハァ・・・」
赤司「、僕の事思い出したみたいだね。今日1日だけ考えさせてやる。次は無い。行くぞレオ」
実渕「え?えぇ・・・・」
「ハァハァ・・ゲホッ・・ハァ・・・」
頭の中にあった空白が全て埋まっていくように
私の記憶は全てを思い出した
赤司君とはもう関わりたくないと思ったのに
私の記憶は、彼の事ばかりだった
「・・・っ・・・征っ・・・くん・・・くっ・・・ひっく・・・」
私の目からは涙が止まらなかった
彼への想いを
全て思い出してしまったから