第101章 才能。
★★
私は驚いていた
あの時と同じ
大我の落ち着いた呼吸音
集中力の増した鋭い目
あれは・・・
大我が又・・・・
「ゾーンに入った・・・・」
リコ「ゴメンお待たせ!!って・・・え?どうかしたの?」
「リコちゃん!大我がっ!」
リコ「え・・・?まさか・・・火神君・・・!」
ゾーン入った大我は氷室さんのことも、敦でさえも止めてしまう
そして誰も・・・大我を止める事はできない
100%の力・・・・
開いてしまった点差は大我のおかげでみるみる埋まっていく
残り4点差・・・・
流れは確実にウチにある・・・
相手チームに同情してはいけない
それに同情なんてしてる余裕はない
まだ誠凛が負けてるんだから
それでも・・・・
やっぱり気になってしまう
氷室さんの悲しそうな顔
「陽泉タイムアウトです」
きっとこれが、最後のタイムアウトになる