第100章 大きな涙。
陽泉47対誠凛43
鉄平さんが抜けたあとも皆の必死な追い上げのおかげで4点差まで追いついた
それにしても皆凄い汗・・・・
「皆しっかり水分取ってね」
私は一人一人にドリンクを渡していく
汗の量は凄いし疲労も大分たまってる
それでも誰の目も死んでいない
たった2分だけだけど、皆が真剣に作戦を練る
火神「俺が紫原と同じように2Pエリア全域をカバーする」
「大我そんな事できるの?」
火神「誰が来ようが俺が止める・・・!木吉先輩の分まで・・・!!」
大我も鉄平さんの事、心配してるんだね
「そうだよね。可能性が0なわけじゃないんだもん!やってみるべきだよ!」
リコ「・・・・・わかったわ!第4QはオールコートS・A・Mディフェンス!ハーフコートになったら2-3ゾーンで行くわよ!」
こんな風に真剣に皆で意見を出し合って
必死に勝てる作戦を考えて
本当に良い仲間に出会えたな
日向「ん゛なっ・・・!?」
「えっ!?」
順くんが変な声を出すから驚いて視線を順くんに向けた
でも順くんは鉄平さんを見て驚いている
鉄平さんに目を向けると・・・・
日向「何で泣いてんだお前!?」
リコ「鉄平!?」
日向「え!?どうした!?」
鉄平さんの目からは涙が零れ落ちていた
「鉄平さん・・・・」
木吉「いや・・・なんてゆーかうまく言えないけど・・・たぶんお前ら見てたら頼もしくてホッとしたっていうか・・・一人じゃないことを実感してつい・・・な」
鉄平さんも孤独を感じてたのかな?
彼の言葉は、今の私の気持ちと一緒だと思った
「わかります・・・鉄平さんのその気持ち!!痛いほどわかりますっ!!!」
コガ「えぇ!?ちゃんも泣いてるの!?」
「これは貰い泣きです。」
鉄平さんの想いが私の気持ちとリンクして、私の目からも涙がこぼれた