第98章 届けたい声。
★★
鉄平さんの放ったボールは、リングから弾けた
でも、そのボールを大我がきめてくれた
陽泉37対誠凛32
「5点差・・・」
鉄平さんは限界なんてとっくに越えてると思う
それでも、まだやりたいんだという気持ち
そんな鉄平さんの想いを皆もわかってる
ベンチの声も大きくなる
黒子「頑張れ!!頑張れみんな!!」
こんなにも・・・・・
こんなにも大切な仲間なのに
こんなにも皆は必死なのに
こんなにも勝とうとしてるのに
私はどうして一瞬でも勝つことを迷ってしまったんだろう
皆の大きな想いが私の心に染み渡る
何に迷う事があったんだろう
何も迷うことなんて無かったのに
私の応えは一つだけだったのに
「・・・・って・・・・」
そんなの決まってたことなのに!
「頑張ってー!!頑張れ誠凛ー!!!」