第98章 届けたい声。
あれ・・・・?
私、大我のことばっか夢中になってて気づかなかった
聞こえる皆の足音
その中でずれ始める足音が一つ
木吉「ああああ」
力ずくで押し込んだダンク
だけど足はもう・・・限界なんじゃ?
「「「うおお」」」
シュートが決まって皆が喜んでる
「リコちゃん!!交代をっ!!」
リコ「えっ?!」
鉄平さんが私たちの前を走り過ぎようとした時だった
クラッ
黒子「!!」
ドサッ
リコ・「「!!」」
黒子「木吉先輩!?」
鉄平さんはベンチに倒れこんできた
「鉄平さん!!」
順くんや皆も鉄平さんの傍に集まる
「鉄平さん、もうこれ以上は・・・」
木吉「ちょっとつまずいてハデに転んじまっただけだ、心配するな」
リコ「鉄平!!あなた本当に・・・・」
木吉「大丈夫だ やらせてくれ・・・・頼む」
リコ「・・・・・・っ」
鉄平さんの目は真剣そのもので、リコちゃんはそれ以上何も言えないようだった