第96章 ゴール下。
★★
そして試合は始まった
ベンチから見てても明らかに違う身長差
陽泉には2mを超える身長の選手が3人もいる
特に敦は身長だけじゃない、手足も人より長くジャンプ力もある
こんな絶壁を撃ち破るには、誠凛が得意とするスピード勝負しかない
降旗「フリーだ!!」
降・福・河「「「いけえー!!」」」
順くんがフリーになりスリーを狙う
紫原「どこが?ヒネリつぶすよ?」
-バゴッ-
さっきまで確実にフリーだったはずの順くんの目の前にはいつの間にか敦がいた
「敦・・・」
敦の表情はやっぱりつまらなそうで、ダルそうだった
それでも、敦の威圧感は凄くて
順くんのスリーを止められてから
大我も止められてしまい
どれだけ、パスを速くしても必ずゴール下で止められてしまう
リコ「そんなっ・・・紫原君の守備範囲は・・・スリーポイントライン内側全てよ!!」
「スリーポイントラインって・・・そんな広範囲を1人で!?」
敦は高身長、手足の長さ、ジャンプ力だけじゃなく・・・反射神経も普通の人達を遥かに超える
「これじゃあ、敦からは・・・逃げられない」