第93章 紅葉マーク。
★★
誠凛と同時刻
別コートにてシード校の試合が行われていた
私はその試合を録画するために、皆とは今日と明日、別行動になっている
だけど、この試合・・・
「こんなことが・・・・」
驚きを隠せないでいると、一つの足音が近づいてきた
赤司「何だ、今日は偵察か?」
「赤司君・・・・」
彼は何も気にせず続ける
赤司「敦は身長も高いがそれだけじゃない」
「・・・・」
赤司「僕との約束・・・わかってるね?」
NOと言わせないこの空気で、私が言えることは一つだけだった
「・・・・わかってる」
赤司「ちゃんとわかってるならいい。お前たちと敦との試合も楽しみにしているよ」
赤司君は心にもないような笑顔を向けて歩いていった
そして私はコートに目を戻す
「敦・・・・・・」
紫原「・・・・・・」
敦は冷めた目でこちらを見ていた
どうして・・・・
私はたまらなく・・・・泣きそうになった