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いつも眠いのはキミのせい。

第90章 大事な桜色。



外に出ると冷たい風で一気に目が覚めた


やっぱ寒いなぁ・・・・・




「アレ・・・?」




あそこに寝そべってるのは・・・・・


私は階段を下りて寝そべる彼の元に向かう




「・・・・・大輝・・・」

青峰「か・・・・」




あ、最初に名前呼ぶなんて珍しい




「そんなとこいたら風邪ひいちゃうよ。さっき汗かいたばっかでしょ」

青峰「ああ・・・・」




私は大輝の隣に腰をおろす



別にどちらが声をかけるわけでもない



ただ二人で空を見上げる




青峰「あー・・・・練習してぇ・・・・」

「大輝・・・・」




胸の奥から一気にこみ上げてくる想い




「うん・・・・」

青峰「ばーか。何泣いてんだよ、負けたのはこっちだっつーの」

「・・・・うん・・・」

青峰「・・・・」

「ん?」

青峰「・・・ありがとな」

「っ!・・・・・・・バカァ」

青峰「あん?」

「大輝のバカ。バカバカバカ」

青峰「どんだけバカ言うつもりだよ!」



何で今”ありがとう”なんだよぅ・・・・


そんなの余計に泣いちゃうじゃん



バカ大輝!




「私の方こそ・・・ありがとう・・・・っ?」




私の右手に何かが振れて目線を右手に下げた


それは冷たく冷えた大輝の左手


大輝が私の手をそっと握った




青峰「お前が居てくれて良かった」

「・・・・私も大輝が居てくれて良かった」




大輝はずっと・・・私の救いだった


だからずっとこのままで




青峰「」




ねぇお願い


ずっとこのまま




青峰「俺・・・・」




その先は・・・・・




青峰「お前の事・・・・」




言わないで

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