第90章 大事な桜色。
★★
―試合後誠凛控え室-
リコ「何でまで寝ちゃってんだか・・・」
ああ、遠くでリコちゃんの声が聞こえる
今日は良い日だった
苦しくて大変だった分の喜びを
皆でわかちあった
イッパイ笑った
そうだ、大輝はどうしたんだろう
赤司君は・・・・・
あれ?私は今どこにいるんだっけ?
「ん・・・?」
目を開けると目の前には大我の顔が
あれ・・・?私大我の膝の上で寝ちゃったんだ・・・・
私のお腹の上には順くんの頭、左隣にはテツ君
壁にもたれて鉄平さん、ベンチに座りながら俊くん
皆が気持ちよさそうに寝てる
そっか、私も皆と騒いで疲れて寝ちゃったんだった
私は皆を起こさないようにそっと起き上がって控え室を出た
「リコちゃんゴメン私まで一緒に寝ちゃって」
リコ「起きた?皆、もう少し寝かせといてあげましょ」
「うん。私ちょっと目覚ましに外行ってくる」
リコ「わかった。早めに戻ってくんのよ!」
「ふぁ~い。」
私はダラダラと歩きながら外に向かった