第89章 笑顔の為に。
★★
残り時間は15秒
誠凛97対桐皇100
延長戦は皆のスタミナを考えると厳しい・・・
黄瀬「勝てぇ誠凛!!」
笠松「絶対あきらめんじゃねぇー!!」
「!!」
涼太も笠松さんも応援してくれてる
福田「うわぁぁ時間がないっ!!」
河原「なんとか・・・なんとかしてくれぇ!」
残り10秒をきった
目を閉じちゃダメ
ちゃんとこの目で勝負の行方を・・・
誰も諦めてない
まだ勝てるって皆が強く信じてる
大我と大輝の空中戦
勝てる?負ける?
信じる?
そんなの考えてるより声出せ私っ!!!
・黒子「「大我!!/火神君!!」」
火神「!」
この瞬間、大我は克服した
”空中戦で自在に動けるようになる”
夏からずっと頑張ってきた課題
それを今こんな土壇場で・・・・
ボールは二人の手から鉄平さんに渡った
鉄平さんも一か八かの賭けだったんだと思う
ピーーーーーー
「DF!プッシング黒6番!バスケットカウントワンスロー!」
バスケットカウントが入ったおかけで点差は1点
このワンスローを決めたら同点で延長戦
そうなるとウチに勝ち目はほぼ無い
となると・・・・
このワンスロー
鉄平さんは必ず外す
これは本当に本当の最後の賭け
リバウンド勝負!
それでこの勝敗が決まる
残り5秒
火神「ぅおぉぉぉおおおおおお」
青峰「うおぁあああああ」
二人の空中戦
ボールは大きく弾かれてフリーで転げ出す
きっと誰もが桐皇の勝ちだと思ったと思う
私達のチーム以外は
「お願い!!!テツ君!!!」
皆「「「「黒子ぉぉおおお!!!」」」」
誰よりも早く
ボールが弾かれる事を想定して走りだりていたのはテツ君だった
今吉「火神でなく・・・青峰を信じたっちゅうんか!?」
黒子「・・・いいえ、少し違います。僕が信じたのは両方です」