第14章 約束。
二人でお弁当をを食べながら、たわいもない事ばかり話してた。
涼太は、私が泣きそうになった理由を決して聞いてはこなかった。
彼は本当に優しい人なんだと思った。
黄瀬「ごちそうさまっ!!!^^」
「・・・お粗末様です。・・・・あの、無理して食べ過ぎじゃない?」
涼太はたくさん作ったお弁当をペロリとたいらげてしまった。
黄瀬「の作った弁当美味すぎっスよ〜
!!こんなご飯なら毎日でも食べたいっス^^」
「・・・ありがとう。いっぱい。いっぱい、いっぱいありがとう。私、いっぱい、涼太に救ってもらったから・・・なのに全然お礼もできてなくて・・・。」
たくさんのありがとうを彼に伝えたいと思った。
黄瀬「じゃあ・・・・連絡先、聞いてもいいっスか?^^」
「え?・・・でも私携帯は・・」黄瀬「じゃあ言い方変えるっス。携帯、貸して?」
そう言って涼太は私の返事も聞かずに、スカートのポケットから出てるクマさんを引っ張った。
黄瀬「よし!じゃあ俺、そろそろ戻るっス!弁当ご馳走様^^」
私の手に携帯を乗せて、大きく手を振って涼太は帰ってった。
見えなくなるまで後ろ姿を見送ってたら、途中振り返って、
黄瀬「デート!!楽しみにしてるっス!!」
と一言残して去って行った。
「・・・・。そんな話の流れだっけ?」
一方的にこぎつけられた約束に、私はただ、ただ驚くことしかできなかった。