第88章 救いたい想い。
★★
「それではこれより誠凛高校対桐皇学園高校の試合を始めます」
「「「「「よろしくお願いします!!!」」」」」
試合が・・・・・
「ディップオフ!!」
始まった
まずは誠凛ボール
リコちゃんからの指示は
「初っ端カマして主導権とれ!!」
だよね
けど、さすが桐皇・・・・・
なめてかかっては来てくれないか
何せあっちには、優秀なマネージャーが居るんだからね
さっちゃんの方をチラっと見ると目が合った
桃井「勝負だよちゃん!!」
笑いながらそう言った
聞こえてるのは私だけ
私の声はさっちゃんには届かないケド・・・・
「負けないよさっちゃん!!」
さっちゃんはテツ君が好きだからこそ
大輝を救いたいと思ってるからこそ
桐皇学園のマネージャーであるからこそ
手を抜いてはこない
だけどそれはこちらも同じこと
私はさっちゃんみたいな分析もできない
特にマネージャーとして優秀なわけでもない
できることなんて本当に少ないけど
信じてる
私が誰よりも、皆の事を信じてる