第14章 約束。
★★
今は怪我したテツ君を皆で病院に連れてきている。
あれ?お弁当忘れた!!
「順くん・・・」
日向「お?どした?気分でも悪いか??」
「ううん。私、忘れ物しちゃたから取りに戻ってくる。だから先に帰ってて」
日向「俺もついてくよ」
「ダメ。今日は皆でちゃんとお祝いしながら帰らなきゃ!!・・・・じゃあ、又明日ね」
日向「おいっ!!」
私は、走って皆の元から離れた。
お弁当・・・皆にあげれなかったな。
そう思いながらも、来た道を戻る。
・・・・・・・誰か前から走ってくる。
片方のイヤホンを外して足音に耳を傾ける。
「涼太君・・・・・。」
涼太君は私に気づいて、大きく手を振って走ってくる。
黄瀬「はぁ、はぁ。弁当・・・・忘れてってるっス」
驚いた。わざわざ届けるために走ってきてくれたのかな!?
「・・・・ありがとう。」
黄瀬「あの。チョット話さないっスか^^」
さっき迷惑をかけたばっかりなのに、彼は優しく微笑んでくれた。
私たちはベンチに腰かけた。
「今日は本当にごめんなさい。急にビックリしたよね・・・・」
私は恐る恐る、涼太君の顔を伺った
黄瀬「全然っスよ!!^^でも、嫌われたのかと思ったっス」泣
涼太君のコロコロ変わる表情がなんだか可愛くて、私は彼の頭をヨシヨシってなでた。
黄瀬「今度はちゃんとなでてくれた^^」
「っ!あ、あの。ごめんなさい。・・・・それと、ありがとう!!」
黄瀬「ありがとう?っスか??」
「そう。今日の朝、迷子になってるのを助けに来てくれて・・・・・あと、こないだ怖い夢をみてた時に泣かないでって、頭なでてくれて・・・・あの時、凄く安心できたの。だから・・・・ありがとう。涼太君!!」
ちゃんと伝えられたかな?ちゃんと伝わったかな?